■5Gになると何が変わる?
時代は5G、「通信が早くなるって事はよく聞くけど、実際何が変わるの?」そう思われている方も少なくないはず。そんな方の為に今回は“5G”について詳しくご説明します。
■そもそも 5G の“G”とは?
5G の“G”とは「Generation(世代)」の略です。つまり5Gとは第5世代の移動通信システムを指します。過去には1G、2G、3G、4Gといった世代毎の移動通信システムがあり、現在は4Gと5Gの間の時代と言えます。
年代 | 世代 | 主な用途 | 主な端末(デバイス) |
1980年頃 | 1G | アナログ電話(無線) | ショルダーフォン |
1993年頃 | 2G | Eメール、着メロ | フィーチャーフォン(ガラケー)、PHS、ポケベル |
2001年頃 | 3G | 着うた再生 | フィーチャーフォン(ガラケー)、スマートフォン |
2010年頃 | 4G | 動画再生 | スマートフォン、タブレット端末 |
■5Gの特徴
超高速大容量通信、超低遅延、多数同時接続という3つの特徴があります。
[超高速大容量通信]
現在、国内で使用されている移動通信システム4G(約0.1Gbps)に比べて5Gは最高伝送速度が100倍の10Gbpsとされています。
[超低遅延]
1ミリ秒程度の遅延(4Gの約1/10)の為、利用者がタイムラグを意識することのない通信接続可能になります。
[多数同時接続]
狭いエリアでの同時多数接続数が増えます。こちらも4Gの100倍(100万台/km²)とされており同一室内内にある約100台の端末を同時にインターネットに接続する事が可能になります。
■5Gで実現する未来
超高速大容量通信、超低遅延の特徴を活かし、離れた場所から遠隔手術を行う事や自動車を遠隔で運転する事も可能になるかもしれません。
また多数同時接続の特徴を活かし自宅に居ながら、まるで会場にいるかのような臨場感でスポーツ観戦(VR)を行える未来もすぐそこまで来ています。
■5Gはいつからはじまる
高速通信を行う種類の電波はその性質上から遠くには届きません。その為、短い間隔で基地局(電波塔)を設置する必要があります。5Gは一部エリアにて実装はされているものの本当の意味での完成にはまだ数年かかると言われています。
■まとめ
5Gが実現する世界についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
ITテクノロジーはいつだって遠くにいる誰かと誰かを繋ぐ為に進化し続けています。
5Gの特徴である超高速大容量通信、超低遅延、多数同時接続が実用化され、世の中に普及する事により、あらゆるシーンで身の回りのモノがインターネットに繋がっていきます。
便利になる反面、扱う側の私たちも新たな社会に取り残されないように適応し続ける必要があると言えるでしょう。