私のところには大小さまざまなネットトラブルの相談が舞い込んできます。
また、ケーブルテレビや、通信会社のカスタマーセンターにいた時も
同様に多種多様なトラブル案件が届いておりました。
基本はネットがつながらないとか、ソフトの操作方法などが多いのですが
次いで多いのがパソコンやタブレット、スマートフォンのトラブル。
特に、
・ウィルスに感染したかも!
・警告メッセージが表示されてしまう!
などのお問い合わせが多かったです。
そのたぐいで本当にウィルス感染や端末が壊れるというのは少数で、
たいていは、不安にさせてから個人情報や本当にウィルスを仕掛ける、などです。
調べてみると、古典的なやり口である事が多く、
こういうのはこちら側の考えが変わらない限り減る事はないな、と感じます。
なので今回は、実生活での詐欺行為と対比しながら、
防衛の心構えを書いてみたいと思います。
現在リアル社会での詐欺で、まだまだ根強く残っているのが
『振り込め詐欺』(特殊詐欺)
だと思います。
振り込め詐欺も、最初は電話のみでしたが、
「詐欺師はお金を直接受け取りには来ない」
という情報が広まると
バイトを雇い、その人に受け取りに行かせたり、
あるいは電話口で第三者(警察、弁護士など)が
代わる代わるやり取りするようになったり。。。
これらの詐欺の特徴としては
- 時間をかけさせない
「会社の金を使い込んでしまい、明日までに用意しないと逮捕される」など
焦らして正常な判断ができないようにします。 - 社会的立場の人を装う
警察、弁護士などを装い、法律用語(専門家が聴くと、?と思うらしいですが)を話して
もっともらしさを装います。 - マスコミなどで流布された対策を逆に利用する
「お金をATMで入金させるのが詐欺」という事が広まり、そのため受け取りにきたら
「本当かも??」と思いやすくなります。
一方、ネットでの詐欺はどうでしょうか。
特徴としては、
- 時間をかけさせない
「〇時間以内に対応しないとアカウント凍結~」やパソコン画面でタイマーがどんどん減っていき、
すぐにリンクをクリックしたり、何かをダウンロードしなければいけないと思わされます。
画面が黄色や赤色になって、いかにも緊急のように思わせる場合もあります。 - 社会的立場の人を装う
大手の有名会社Amazon、楽天、配送業者や各種銀行など
今やほとんどの人が知っている名前を騙り、メールや連絡をしてきます。 - マスコミなどで流布された対策を逆に利用する
対策ソフトをいれておけば大丈夫!など。
絶対100%それだけでOK、というのはありません。
ほぼ同じです。
すべてが当てはまるかは別として、
例えばフィッシング詐欺は2に該当すると思います。
※最近はフィッシング対策で、メールに直接リンクを貼らないようにする会社もボチボチでてきました。
↑1の例でいえば、こういうの。
『2分以内に解決されない場合、ハッカーに身元が~』とありますが、
なぜ2分でハッカーにばれるとわかる(笑)
しかもご丁寧に、どんどん時間が0に向かって減っていくという。
※ここから、『保護アプリ』と称して、スマホにプログラムをダウンロードさせようとします。
と、冷静になればツッコミどころも多いのですが、
タイマーがどんどん減っていくのを見ると慌ててしまいますよね。
簡易な対策としては、
- ウィルス対策ソフトを使用する(迷惑メール対策があるもの)
ただし、使用するソフトは1つだけにする。 - 短時間で決断させようとするメールや画面警告を見ても、慌ててクリックしない
「アカウントを停止する」「ハッカーに特定される」などの文言があっても慌てない。
電話番号があっても、慌ててかけない。 - メールの場合、いつも送られてきているメールアドレスかを見る
明らかに違うアドレスは無視する。
(Amazonからのメールなのに、メールアドレスのどこにもamazonと入ってないとか)
※私のところに来たメールアドレスを見たら、smbc → smdc (bとdの違い)だったりもするので油断できない。 - 画面に出てきた文章で検索する(一節だけでもいいので、一言一句同じで)
対策のページがいくつも表示されたら、ほぼ黒です。
といったところでしょうか。
警告メッセージやメールは、本当の場合もあるため厄介です。
それでも、「今日・明日に対策しろ、しなければ~」なんて事はほぼありません。
とにかく、まずは『落ち着く』です。
それからでも対策は間に合いますよ( ´∀` )